2023/11/11
ただいまマグカップも注文いただけたません。
ペン銀舎の商品はブログにある、カード以外には販売が出来ない状態であります。
もうしばらくお待ちください。
2023/09/10
世界の四要素は剣・棒・聖杯・金貨に対応
古代ギリシャの哲学で提唱された世界を構成する四つの要素。
「風」「火」「水」「土」の四つのエレメント。
のちに錬金術など科学分野にも、大きな影響を与えることになる。
火は水を蒸気にする(=活性)
水は火を消す(=鎮静)
土は風を重くする(=安定)
風は土を緩める(=活動)
これら四要素はタロットのエレメント(剣・棒・聖杯・金貨)に、対応しています。
2023/08/15
墨絵ペンギンカード
空を飛んでいた頃のペンギン。
2023/07/30
「法王」と「悪魔」の構図
王座に立ち笏丈をかざす、悪魔の左右両端にしもべのような二人。
この構図は「法王」と瓜二つです。
中央王座で笏丈をかざす、かその両サイドに導かれる二人。
「法王」に割り振られた数字は「5」であり、5は五芒星を表している(幸せや天使、誘惑や悪に対応)。
「15」番「悪魔」のカードは「裏法王」という位置付けになってる。(5×3=15)
「15」には1+1=「6」の要素も含まれて、享楽的・快楽主義的な側面もある。その欲望を止めるための理性が「5」と「3」に求められている。
2023/06/26
鬼才ホドロフスキーが明かすマルセイユ版タロット復刻の物語
ホドロフスキー氏は心理療法「サイコマジック」の考案者でもある。それを「夢、演劇、詩、シャーマニズムの力を使った癒しの道」と呼ぶ。シュールレアリスムや、そこから派生した芸術で大切な要素となる「無意識」は、活動や言葉、作品の一つひとつで重要な役割を果たしている。
モンテ・ヴェリータ文学祭で特に目玉となったのが、原始的なタロットカードとされる「マルセイユ版タロット」復刻版への取り組みと、タロット研究の集大成であるベストセラー本「タロットの宇宙」(アレハンドロ・ホドロフスキー/マリアンヌ・コスタ著、2004年初版)の紹介だった。
「スイスでタロットを教え始めたんだ」。講演が始まる前、ホドロフスキー氏はswissinfo.chにそう話していた。「あるグループにタロットを教えてほしいと頼まれたのがきっかけで、以来ずっと続いている」
「フロイトと同じく、ユングも大好きだった」とホドロフスキー氏は言う。「2人とも、無意識、つまり 『堕落したもの』への決定的な一歩を踏み出した。フロイトにとって無意識は自分の心の中にあるもので、ユングにとっては集合的な存在だ。ユングは心理学における精神世界の扉を開き、そのキャリアを通じ次々に重要な一歩を踏み出したが、究極の一歩を踏み出すには至らなかった」
「ユングはシンクロニシティ(共時性)と呼ばれる、因果関係のない2つの出来事が、偶然とは思えないかたちで同時に起きる現象の基礎を見い出した。だが自分を科学者とみなしていたユングは、その概念をそれ以上発展させることができなかった。アーティストがユングを規範にしないのは、そのためだ」
この誤った科学主義が、ユングのタロット研究にも影響を与えたとホドロフスキー氏は主張する。「タロットは科学ではない。タロットは、ユングがあえて踏み込まなかった全てのものだ。彼はタロットの世界に触れたとき、尻込みした。まるで赤信号の前で立ち止まるかのように」
また「タロットはただ1つ、マルセイユ版タロットだけだ」と強調した。「他のタロットは単なる模造品だ。作者不詳の元祖タロットが持つ象徴的、神秘的、魔術的な内容がない」
そして20世紀最大の魔術師とも言われるアレイスター・クロウリーが作ったタロットや、アーサー・E・ウェイトとパメラ・C・スミスが生んだ「ライダー版」として知られるタロットなど、様々なアーティストや神秘主義者が独自のデザインで作った数々のタロットを挙げた。「神秘的なものは匿名でなければならない。誰かの名前を付けた途端、別の物になる」(ホドロフスキー氏)
そんなホドロフスキー氏がマルセイユ版タロットの原画探しに乗り出したのは、ある「シンクロニシティ」がきっかけだった。ある日タロットの研究をしていると、突然、不精な身なりをした若い男性がドアをノックしてきたという。「青年は、あなた以外の誰にも話せないから、会いに来たと言っていた。父親の死後、家に閉じこもってテレビばかり見ていたが、私が3回も彼の前に現れて語りかけてきたそうだ。自分は何世紀にもわたってマルセイユで元祖タロットを出版してきた一族の息子なので、どうしても私と話をする必要があると言っていた」
対談は、ここで言葉遊びであるアナグラムの楽しみへと話題が移った。ホドロフスキー氏の名前のアルファベット文字を並べ替えると「ojo de oro(黄金の目)」になる。これは精神、無意識を表しているという。そして鉛を金に変える錬金術師の探求について、独自の解釈を添えた。
「意識的な自分は鉛でできている。それを妄想や幻想から解放し、金が姿を現すまで自己を拡張せねばならない。あなたは官能に包まれた金の目だ。その官能をうまく拡張すれば、あなた自身のオホ・デ・オロを見出すだろう」
聴衆の前では、ホドロフスキー氏が過去や芸術について語ることはなかった。「人生の教訓」を分かち合い、いかに自分が今もリスクを愛するかを強調し、ファンにも同様の生き方を求めた。ただ己の道は、誰もが自分で見つける必要がある。それがサイコマジックの原則だからだ。例えそれが、決してリスクを冒さないというスイス的な選択であっても。
「スイス人のやり方が悪いとは言わない。結局は、赤信号で道を渡ったせいで、飛ばしてきた車とぶつかることもあるのだから」
https://www.swissinfo.ch/jpn/culture/鬼才ホドロフスキーが明かすマルセイユ版タロット復刻の物語/48609202 より引用